須藤本家株式会社
須藤本家株式会社
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住所 | 茨城県笠間市小原2125 |
TEL | 0296-77-0152 |
HP | http://www.sudohonke.co.jp/ |
ここは、私の日本酒に対するイメージをぶっ壊してくれた蔵。 蔵に残っている資料によると、 少なくとも永治元年(1141年)には酒造りをしていたそうです。 とても長い歴史を持ち、現存する蔵としては最古の蔵。 現在の代で55代目にもなるそうです。 代々伝わる蔵の家訓は 「良い酒は良い米から、良い米は良い土から、 良い土は良い水から、良い水は良い木から、 良い木は蔵を守り酒を守る」 とのこと。 55代目は、小さいころに「木を切るな・・・・・」と祖父に教わったそうです。 その真意は仕込みに使われる伏流水にあるのかもしれません。 仕込み水は蔵にある井戸から汲んでいるそうですが、 この蔵の酒作りに欠かせないその仕込み水をもたらしてくれるのが、 蔵を囲う欅なのかもしれません。 また、仕込み方法にも伝統あり。 「伝承古法仕込」という仕込み方法が取られているそうですが、 その方法は蔵の当主を継ぐ者のみに伝えられる一子相伝の仕込み方法。 なんだか、敷居の高い印象を受ける蔵です。 さて、少々敷居の低い話にしましょうか。 この蔵の主要銘柄は「郷乃譽」や「霞山」で、 庶民的代表的なものが「黒吟(郷乃譽の純米吟醸)」や「山桜桃」でしょうね。 その他、花薫香や山渡等の高級酒もあります。 この蔵で作られるものは全て純米吟醸か純米大吟醸です。 そしてほとんどが無濾過生々。 なにやら、最初に無濾過や生々のお酒を出したのはこの蔵だったそうですよ。 やはり作るものに対する拘りははんぱないですね。 なお、千葉県君津市に同名の蔵があります。 このページで紹介している茨城の須藤本家は後株、 千葉の須藤本家は前株です。
商品名 | : | 花薫光 純米大吟醸 無濾過 生々 |
原材料名 | : | 米、米麹 |
原材料 | : | 山田穂 |
精米歩合 | : | 27% |
アルコール分 | : | 16度以上17度未満 |
価格 | : | ¥21000(1800mL)、¥10500(720mL) |
楽天 | : |
越後屋丸忠酒店 おおさかや |
三春駒@池袋で初めてこのお酒を飲んだとき、 「日本酒にはこんな味もあるんだ!」と頭を叩かれたような気がした。 パインのような香りがとてつもなく出ている。 このお酒を他の人にも飲ませたくて我が家で宴会をしたっけかなぁ。。。 これを飲んだ友人に「やりすぎ」って感想を言われたっけかなぁ。。。(笑)。 1度でいいから体験してほしい唯一無比のお酒です。 どんどん価格が上がっているので興味のある方はお早めに。 手元にある2003年の資料だと1800mLで¥12000だが、 2006年現在は¥21000ですよ。 2004年度産より精米歩合が脅威の27%になったからかな? 昨年、これの10年熟成が720mLで¥225000(驚)って価格で売られたらしいね〜。 どこまで行くんだ須藤本家。
商品名 | : | 郷乃譽 純米吟醸 醇口原酒 無濾過 生々 |
原材料名 | : | 米、米麹 |
原材料 | : | 山田錦、美山錦 |
精米歩合 | : | 60% |
アルコール分 | : | 17度以上18度未満 |
製造年月 | : | 2006年7月 |
購入場所 | : | 佐野屋酒店 |
開封日 | : | 2006年8月5日 |
2006年の夏季に季節限定として発売された「醇口シリーズ」の無濾過原酒生々。 無濾過生々ですとそれなりに広く売られていましたが、 原酒はさらに限定された商品。 2006年7月6日に行われた須藤本家が主催する「四季膳の会」 に出席した酒販店しか購入できないものだったそうです。 須藤本家らしい凝縮感で原酒の度数がスポイルされていました。 「醇口シリーズ」は、華やかな香りよりも米の旨みに焦点を当てたものなのかな?
商品名 | : | 郷乃譽 雪の舞 生もと純米吟醸酒 にごり酒 無濾過 生々 | |||
原材料名 | : | 米、米麹 | |||
原材料 | : | 山田錦、美山錦 | |||
精米歩合 | : | 50% | |||
アルコール分 | : | 15度以上16度未満 | |||
価格 | : | ¥4600(1800mL)、¥2300(720mL) | |||
製造年月 | : | 2006年8月 | |||
購入場所 | : | 宮戸屋酒店 | |||
楽天 | : |
e−Wine
開封日 | : |
2006年9月24日 | |
裏ラベルには「にごり酒」と表示されていますが、 一般的には「活性諸白」として売られているようです。 にごり酒は現在当主の55代目に至るまで長い歴史の中で一度も絶やしたことがないそうです。 これは生もとバージョンですが速醸の純米吟醸バージョンもあるようですね。 この銘柄はラベルに深々と降る真っ白な雪景色をあしらっております。 夏に発売されるものですが冬が待ち遠しくなってしまいます。 そして、瓶の中には醪が入っており、 発泡系なので振らないとは思いますが、 軽く揺すってみると醪がふわりと降る雪のようで綺麗です。 発泡は弱いので多少揺すっても大丈夫です。 郷乃譽は甘めのタイプが主だと思いますが、 これは意外にもドライな飲み口です。 「にごり酒」とはなっていますが甘みは僅かなのでべたつきません。