株式会社 一ノ蔵
株式会社 一ノ蔵
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住所 | 宮城県大崎市松山千石字大欅14 |
TEL | 0229-55-3322 |
HP | http://www.ichinokura.co.jp/ |
浅見商店・勝来酒造・桜井酒造店・松本酒造店の企業合同として昭和48年に誕生した蔵。 社章になっている枡は4つの長方形で描かれています。 恐らく、1つ1つの長方形が合同前の各蔵を表し、 まとまって1つの形になることを表現したんでしょうね。 枡だけでなく、4つの蔵の輪とも取れるように思います。 そして社名の由来は、かつて4つの蔵だったが、 これからは一致団結して1つの蔵になろうってことかな? 今では宮城を代表する蔵元として有名になっています。 この蔵を有名にしたのは昭和52年5月に発売した「一ノ蔵無鑑査」。 昭和18年からあった日本酒の級別制度の現状に疑問を持ち、 あえて審査を受けずに二級酒で発売。 税率の安さや酒質の良さが消費者に受けて人気になりました。 級別制度廃止の口火を切った形ですね。 そして平成4年に級別制度が廃止になった際には 「今後、清酒は吟醸、純米、本醸造のみを製造し、 新商品開発は純米酒に限る」と宣言したそうです。 かつて無鑑査で差別化を図ったように、 今度は高品質で差別化を図ることにしたようです。 また、近年の「すず音」に代表される発泡清酒のヒットが記憶に新しいところ。 これは、ベルギーのランビックビールを飲んだ際に感じた ビールとワインの垣根のなさにヒントを得て造られた商品だそうです。 仕込み水に使われるのは大松沢丘陵地の地下水。 蔵は本社蔵と金龍蔵があり、 「笙鼓」や「玄昌」などの大吟醸クラスのお酒は金龍蔵で造られているそうです。
商品名 | : | 一ノ蔵 笙鼓 純米大吟醸 |
原材料名 | : | 米、米麹 |
原材料 | : | 山田錦 |
精米歩合 | : | 35% |
日本酒度 | : | -1〜+1 |
アルコール分 | : | 15度以上16度未満 |
酸度 | : | 1.1〜1.3 |
価格 | : | ¥10500(1800mL)、¥4200(720mL) |
製造年月 | : | 2006年6月 |
購入場所 | : | 北千住マルイ |
楽天 | : |
地酒のリエゾン 地酒のリエゾン |
開封日 | : | 2006年8月5日 |
酒銘は中国漢詩に由来し 「飲む人に幸い多かれと祈る祭りの清らかな楽の音の響きにも似て、 快い酔いが伝わりますように」と願い名づけたそうです。 一ノ蔵といえば二十歳を迎えてから最初に口にした日本酒の一つ。 この「笙鼓」は、その時飲んだ「無鑑査超辛口」のイメージからは想像も出来ないお酒でした。 繊細かつ綺麗な酒質。 上品な味わいです。 四合瓶の価格が一升瓶の4割になっているのも嬉しい設定。 流石は低価格路線「無鑑査」を発売した蔵。
商品名 | : | 一ノ蔵 玄昌 大吟醸 |
原材料名 | : | 米、米麹、醸造アルコール |
原材料 | : | 山田錦 |
精米歩合 | : | 35% |
日本酒度 | : | +3〜+5 |
アルコール分 | : | 15度以上16度未満 |
酸度 | : | 1.1〜1.3 |
価格 | : | ¥3780(720mL) |
製造年月 | : | 2006年7月 |
購入場所 | : | 北千住マルイ |
楽天 | : | 地酒のリエゾン |
開封日 | : | 2006年9月24日 |
宮城県の特産品である玄昌石の名に由来するお酒。 「笙鼓」よりも遥かに華やかな香りが出ています。 これが醸造アルコールの力というものなのでしょうか? 純米大吟醸の「笙鼓」に対する大吟醸の「玄昌」。 この2つを比較するだけでも一ノ蔵は面白い!
商品名 | : | 金龍蔵 純米吟醸 |
原材料名 | : | 米、米麹 |
精米歩合 | : | 55% |
日本酒度 | : | +1〜3 |
アルコール分 | : | 16度以上17度未満 |
酸度 | : | 1.5〜1.7 |
酸度 | : | 1.4〜1.6 |
価格 | : | ¥3150(1800mL)、¥1575(720mL) |
製造年月 | : | 2006年10月 |
購入場所 | : | 酒匠こばやし |
楽天 | : |
世界のお酒&葉巻の専門店 酒のながた |
開封日 | : | 2006年10月29日 |
2006年10月から発売開始された新ブランドの「金龍蔵」。 「金龍蔵」とは笙鼓や玄昌などの大吟醸クラスの仕込をする蔵。 その蔵で新たに作られた純米吟醸酒。 大きな蔵ではないようなので、限定品になってます。 味の方はどうでしょう。 笙鼓や玄昌の面影はありますかねぇ。。。 それらのお酒を意識することはなかったです。 甘みがあり綺麗な仕上がりになっているものの、 スパッと切れ味の良い辛さが印象的です。 キムチ鍋と合わせてみましたが、 バッチリな食中酒。 もしかしたら無鑑査のように辛さが強いのではと予想していたので、 ちょっと嬉しかった(笑)。 なお、旨味の余韻が辛さよりも長いので、 辛さだけで終わるお酒でもありません。 幅のある立体的な口当たりですね。 最後に、タグカードに書かれていた金龍蔵杜氏である照井丸實さんのコメントを紹介します。 「宮城県栗原市一迫にひっそりと佇む金龍蔵。 私を含め蔵人六名が同じ釜の飯を食べながら木造の蔵で手作りの技で酒を醸しています。 原料やら気候やらが違って同じ年が二度ない酒造りです。 経験者も毎年が一年生の心構えで造りに当たっております。 どうぞ蔵人の思いを込めた金龍蔵純米吟醸をご賞味下さい」